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2曲目〜♫トリオ ソナタ ニ短調 BWV527

  • ensemblephilia
  • 11月7日
  • 読了時間: 2分

コンサートの曲について思いつくままに・・・・・2曲目!


トリオ・ソナタ ニ短調 BWV527



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オルガンのために書かれたトリオ・ソナタ、

毎回のようにトリオ・ソナタを取り上げていますが、

今回は第3番ニ短調を演奏します。


トリオ・ソナタのトリオということばは

三重奏とか三人組という意味だそうですが、

この曲はオルガン曲ですから、本来は独奏で演奏されます。

でも、三声で書かれているということでトリオ・ソナタと

名付けられているのでしょう。

オルガンは右手左手、それに足と、一度にたくさんの音を

響かせることのできる楽器ですが、

このソナタでは初めから終わりまで同時に三つを超える音が

鳴ることが決してなく、どこまでも三声で構成されています。


そしてこの曲では三声というだけでなく、

「3」ということに非常にこだわっているようにも感じます。

構成は三つの楽章です。

そして、すべての楽章で三連符が非常に効果的に使われています。

また、第二・第三楽章は三拍子系です。


第一楽章では、

最初の小クライマックスである21小節目で

拍の後半にある三連符がきっぱりと場を引き締めていますし、

57小節目からの二番パートは小節全体が三連符で埋め尽くされます。

この個所に来ると私はバスを弾きながら

涙腺に危機を感じることもしばしばで、

非常に印象的です。


第二楽章は

二つの三拍子が合わさった八分の六拍子、

ヘ長調の美しいメロディーの真ん中に三連符が

愛らしいえくぼのように置かれています。


第三楽章は八分の三拍子。

そして、この楽章は上二声に三連符がおびただしく現れます。

この三連符を弾くのはかなりの名人芸、

伊藤両姉妹の妙技にリハーサルの度に感嘆しています。

バスパートにも一か所だけ三連符が現われます。

一か所だけとはいえ、大変に効果的なパッセージです。


三声 三つの楽章 三拍子 三連符 そして三人による演奏で、

トリオ・ソナタ:「3」のソナタ、

お楽しみいただけたら幸いです。


yam


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