6曲目〜 協奏曲ニ短調 BWV1052
- ensemblephilia
- 11月21日
- 読了時間: 2分
コンサートの曲について思いつくままに・・・・・6曲目!
協奏曲ニ短調 BWV1052 伊藤多美子編
バッハという人は本当にいろんな側面を持っている人
だなあと感じます。
この曲でのバッハはとんでもない運動能力を持つ
アスリートと言えばよいのでしょうか。
もともと失われてしまったヴァイオリン協奏曲かと言われ、
今はチェンバロ協奏曲として世に残るこの協奏曲、
ヴァイオリンで弾くにせよ、チェンバロで弾くにせよ、
おそらくはバッハ本人がソロパートを担当する前提で
書かれていると思います。
ものすごいスピードで疾走しながら、
前転や逆転、大ジャンプ等、あらゆるわざを繰り出していく
かのような第三楽章にバッハの超絶アスリートぶりが
如実に表れているように感じます。
もちろん、第一楽章の心地よい走り、
第二楽章での美しい歌にもすばらしいバッハの魅力満載です。
ソロパートを演奏するのは伊藤多美子、
この人は本当に多才な人で、マリンバ奏者であるのみならず、
ゴスペルソングからオーケストラ伴奏の合唱曲まで多種多様な曲を
生み出す作曲家であり、手練れの編曲者であり、
ある時はゴスペルバンドでピアノを、
ある時は別のバンドでベースギターを弾き、
ある時はクラシックギターを奏で、
ある時はコーラスでソプラノを歌っているという不思議な人。
いったいいつマリンバを練習しているのでしょうか。
と聞けば誰しもキレッキレの鋭い眼光の女性を思い浮かべることでしょう。
しかし、本当にやさしい、温和な人です。
でも、今回ばかりはその優しい人が獲物を狙って疾走する肉食獣のような
激しさでこの曲に挑みかかっています。
これは聴きものというか見ものというか・・・・。
yam











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