マレットの中身①
次にチェックする項目は
マレットの中身
メーカーによって違いますが、
私が使っているマレットはこんなふうになっています。
これは、
イノヴェーティブパーカッション/マークフォードモデル
アダムス/ヴァンサイスモデル
カタログなどで見ると、
毛糸巻 としか書いてないものがほとんどですが、
アダムス/ヴァンサイスモデルは
ヘッド素材・・・毛糸/樹脂(プラスティック) と 毛糸/ラバー
と分けて書かれています。
この樹脂と書かれている方は、この↑のタイプ。
(AD-M01RV~M06RV)
つまり、樹脂の上にゴム(天然生ゴムとかアメゴムとか言うそうですが・・・)
が巻いてあり、その上に毛糸が。
ラバーの方は、全体がゴムでできています。(AD-M11RV~M16RV)
また、アンコールマレットは 小さな芯(たぶん樹脂?)に
ラテックスというやわらかいゴムでぐるぐると巻いてあります。
マレテック/スティーヴンスモデル は同じく樹脂にゴムが巻いてあります。
各モデルによってそのゴムの幅が違うようです。
もちろん、ゴムの硬さや厚さで音の硬さが決まるのです。
また、ゴムだけでできているものも、形がいろいろあります。
真ん丸のものやマッシュルーム、横から見ると楕円のもの、中に錘が入っているものもあるらしい・・・
そう、当然、重さも違います。
やはり、全部ゴムでできたものは少し重たいです。
合成ゴムにさらに生ゴムが巻いてあるものもあります。
重たくやわらかいマレットです。
という様に、バリエーションがあります。
好みによって、また、曲のジャンルによって選んではどうでしょうか?
私たちはバッハを中心に演奏しています。
よく使っているものは、樹脂+ゴムのものです。
バッハの音作りをしていく中で、自然にこれらのマレットを選んでいることに・・・
市販のマレットは、たくさん毛糸が巻いてあります。
しかも、少し硬めに。
そうすると、中身の違いは判らないかもしれません。
中身と毛糸が一体になっている。これが特徴です。
しっかりした音色、現代曲やオーケストラでマリンバを使用するときは
このようなマレットを選びます。
では、毛糸を巻く前に、一度そのままの状態で叩いてみてください。
その音が、そのマレットの基本の音です。
これで、そのマレットの質がわかると思います。
それに、毛糸を巻いていき、色や響きを足していく・・・といった感じでしょうか?
毛糸の種類での音の違いも大きいですが、実は中身の音が基本的な音の種類を分けています。
当然のことですよね。
マレットを買うとき、それも参考にしてみたらいいと思います。
それと、中身の音を変えていく必殺技があります。
次回はそれについて・・・